昨年の10月にとある記事を読み私はゾッとしたのが一番の感想でした。
世界45ヵ国以上で年間10億枚以上の無地tシャツを製造する会社があります。
その名も【Gildan Activewear SRL】
通称【ギルダン】
GILDAN(ギルダン)とはいったいどの様な会社なのか?
カリブ海近郊にセールス&マーケティング本部を設置し、ロンドン、ニューヨーク、上海、東京等に会社を構えています。
そのGILDAN(ギルダン)が昨年、静岡県清水市に物流倉庫を設立しました。
一般の人は特に興味のない話になりますが無地tシャツ業界では「ついに。。。」といった感想がほとんどで
戦々恐々としているメーカーも少なくありません。
なぜそこまでの危機感を感じてしまうのか?
それは世界トップシェアの無地tシャツメーカーであり、皆さんもご存知のあのanvil(アンビル)を子会社化し、世界の綿花の所有率がダントツで多く
ほとんどがGILDAN(ギルダン)の所有物と言っても過言ではありません。
そんなGILDAN(ギルダン)が本格的に日本をビジネスターゲットにした経緯について私個人の考察は以下になります。
- いきなり物流倉庫などを設けずに代理店に一任しマーケティングに専念
- ある程度代理店を使って認知度を広げていく戦略を実施
- 東京オリンピックが決まり、日本に貴重なビジネスチャンスが巡ってきた
- 機が熟したので日本の地理的中心地の静岡県に物流倉庫を設立し日本人向けのボディを開発
- プリンターへ直接販売・物流を行うことで安価で1枚からtシャツを提供できる
- 日本の業界がプリンターを重要視をあまりしておらず、海外メーカーはプリンターを重要視しているから差別化ができる
以上の様な観点がギルダン・ジャパンが設立されたのではないかと考えられる。
世界トップシェアの強者に対し、日本のアパレルメーカーはどの様に立ち向かうのか。
私たちは今後の無地tシャツの歴史が大きく変わる瞬間に携われるかもしれません。
今後もGILDAN(ギルダン)を含め、日本の無地tシャツ業界の動向に注目です。