革の種類について
こんにちは。佐藤です。
革の種類について皆さんはどれくらい知っていますか?
どんな動物の革を使っているかご存じですか?
今回は革の種類について紹介したいと思います。
1.牛革
牛革は革製品として最も多く使用されています。
革になる動物の中で最も大きいサイズです。
素材には厚みがあり繊維組織が比較的均一で強度や耐久性に優れているのが特徴です。
原料の皮は主に北米やオーストラリアから日本に輸入されます。
牛革にはいくつか種類があります。
ハラコという生後間もない子供の牛や、バッファローまで様々な革の種類があります。
2.山羊革
山羊はアジアやアフリカなどの山脈地帯で家畜として飼育されており種類も豊富です。
とても繊細で繊維の密度が濃く摩耗性に優れています。
大人の山羊革は、表面に独特な凹凸感があるのが特徴です。
牛革と一番違うのがこのポイントです。
バッグや靴だけでなく手袋やレザージャケットなどに使用されます。
子山羊は、大人山羊と違って凹凸感が目立ちません。
染める時にキレイに発色するので、高級品に使われることが多いようです。
また革が小さなサイズなため、大判のバッグには向かず、カラフルな色出しのサンダルや手袋などに使われることが多いです。
3. ひつじ
ひつじは品種が最も多い動物で、その品種によって革の材質が異なります。
丈夫さでいえば大人の山羊には及びませんが、軽くて柔らかく防寒素材とし優れています。
4.豚
豚は、日本が唯一輸出している革でもあります。
豚を食する文化としては韓国や中国も同じですが、日本と違い皮ごと食す文化であるため、原皮がありません。
豚革の最大の特徴は、毛が三本ずつまとまって生えていて、毛穴模様が特徴です。
これが通気性の良さをもたらし、薄くて軽いため、靴のライニング(裏側の革)や革小物の裏革などに使われます。
5.馬
馬は牛と違って運動量が格段に多いので、余分な脂肪が少なく革が薄め、軽くてしなやかな特徴があります。
その中でも二種類あって、お尻の部分にある緻密な繊維構造の革を「コードバン」、それ以外の胴部分の革は「ホース」と呼ばれます。
コードバンは一頭からの採取量わずか2枚ですが、すべての馬から必ず取れるわけではありません。
革の裏側を丁寧に削っていくと、厚さ2mmのコードバン層が現れます。
コードバンは強靭な繊維をもつため「革の宝石」とも言われています。
世界的にも希少であり、高級素材としてベルト、革小物、ランドセルなどに使われます。
ホースは馬は繊維の密度が牛と同程度ありますが、薄くなってもしなやかさを保つので、軽いことが特徴と言われます。
動き回っていることから、個体にはややキズが多くなっています。
6.鹿
ホースと同様、薄手で軽いのが鹿革です。ただキズが多いので、銀面を剥いで使われることが多く、代表的なのがカメラなどを拭く“セーム革”です。
牛革とは違ってふわっとした質感としなやかさで、ウエア、手袋などに使われることが多いです。
7.まとめ
革1つとっても様々な動物の革を使っています。
今回は革小物製品に使われる動物だけでしたが、他にも様々な動物が使われています。
それぞれの動物に良さがあるので楽しめるかと思います。
殺生という考えもあるので、使うからには大事に使いましょう!