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誤解されやすい制電機能

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誤解されやすい制電機能

こんにちは。佐藤です。
みなさん制電機能をご存知ですか?
作業服や安全靴などでよく「制電機能搭載!」と大きく表記されてたりします。
文字だけを見ると感電などを防いでくれそうな気がしませんか?

実はそれは大きな間違いなのです。
恐らく、間違いだと気付かずに着用している人も多いじゃないかと。

そこで今回はこの制電機能について詳しく紹介したいと思います。

制電とは

そもそも制電とは何なのか?
制電とは冬場に起こる静電気によって埃が付いたり衣服がまとわりついたりしますが
これを低減し快適性を高まる機能繊維を制電素材といいます。

制電素材はたくさんの衣類に使用されています。
作業服やインナー、スーツの裏地やコートなど。

この制電機能を一番重要視しているのがワーキングウェアです。
埃などの粉塵を工場内に持ち込む事を厳しく禁じられます。
そのため、制電機能に優れた制服が必要となります。

石油科学工場では静電気による火災が大事故に直結してしまいます。
制電機能よりもさらに優れた「導電機能」を採用している工場も多いです。

なぜ制電機能が必要なのか

そもそも、なぜ制電機能が必要なのか。
その理由は明確で、静電気による発火事故を防ぐためです。
静電気は異なる物質に触れることで、摩擦が起きて摩擦熱が発生します。

この摩擦熱によって電子系統が故障したり、油などに引火して大爆発が発生したりします。

そういった事故を未然に防ぐために制電機能が必要なのです。

静電気の発生を減らす方法

制電機能の作業服を着用するだけでは、静電気の発生をなくすことはできません。
そのため日ごろから、体内に静電気を溜めない工夫が必要です。

静電気が発生する原因は空気が乾燥している環境だと、電気が蓄えられやすいです。
その溜まってしまった電気は流れようとする性質があるので
金属製のドアノブや車など電気を通しやすいものに触れた瞬間、溜まった大きな電気が一気に放電し指先などに集中して放電されます。
放電されたときに「バチッ」と音が鳴ったり、光を放ったりします。

静電気の発生を防ぐには、室内と自分を乾燥させないこと。

室内の乾燥を防ぐには加湿器で湿度50~60%代を保ちましょう。
湿度が高すぎるとカビが発生しますので気を付けてください。

自分を乾燥させない方法は洗濯の際に柔軟剤を使ったり、保湿クリームを使うのがオススメです。

制電機能は目に見えない機能で実感できないので、あまり認知されていませんがとても重要な機能なのです。
毎日安全に作業ができているのは、こういった目に見えない機能が活躍しているからです。

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